用語集


当サイト及びIFに関わる用語を紹介します。


+心理学・哲学用語
■防衛機制(心理学用語)
 心理学者フロイトが提唱した概念で、人間の心が欲求を満たせない(フラストレーション)ときや、
 不安、葛藤等から自己を防衛するために起きる反応のことを言います。
 IFを呼び出す人には、防衛機制の強く、且つ複雑に働いている人が多い様に思われるので紹介しました。
 以下防衛機制反応の詳細
 抑圧:不快な記憶を忘れようとする
 合理化:自分に都合の良いように物事を考える
 同一化:英雄の本を読んで英雄になったつもりでいるようなこと 
 投射:自分が相手を憎んでいるのに相手に憎まれていると思うようなこと
 反動形成:本当は憎んでいるものを逆にかわいがったりすること
 逃避:空想や病気への逃避など現実の対応を避けること
 退行:発育前の精神状態に戻る
 置き換え:代償 子供のいない人が犬を可愛がるようなこと
      昇華 失恋した芸術家が素晴らしい作品をつくるようなこと(欲求対象の高次なものへの変換)
 
■自我同一性・自己同一性(identity:心理学用語)
 精神分析学者エリク・エリクソンが提唱した概念。発達心理学の基礎概念。
 自己が自己であると確信し、自我の統一を保っている事。自分とは何者か、何であり、何をすべきか認識している事。
 この自我同一性の確立が特に青年期(14歳-25歳頃まで)の発達課題とされている。
 また、自我同一性を確立するために社会的義務や責任が軽減されている準備期間をモラトリアム(猶予期間)と呼ぶ。
 自我同一性が確立されないことを自我同一性の拡散と呼び、
 何らかの理由で上手く自我同一性の確立が成されないと精神的な不調を招く恐れがある。
※エリクソンの発達課題
 人間は発達段階に応じて発達課題があり、
 幸福で健全な発達を遂げるには各発達段階中に達成しておかねばならないそれぞれの課題があると言ったもの。
 左が成功、右が不成功として定義されているが、左側を伸ばし右側を適度に経験しつつも軽減する態度が推奨される。
 stage1(乳児期:0-1歳) 基本的信頼vs基本的不信
 stage2(幼児前期:1-3歳) 自立性vs羞恥・疑惑
 stage3(幼児後期:3-6歳) 自主性vs罪悪感
 stage4(児童期:7-11歳) 勤勉性vs劣等感
 stage5(青年期:12-20歳) 同一性vs同一性拡散
 stage6(初期成年期:20-30歳) 親密vs孤独
 stage7(成年期:30-65歳) 生殖性vs停滞
 stage8(成熟期:65歳-) 自我統合感vs嫌悪・絶望

※このサイトでは防衛機制がIF構築の基本的な一要因、
 アイデンティティの確立作業がIF構築の基本的な要素であると考えています。

■マスローの欲求段階説(心理学用語)
 生理的欲求→安全の欲求→愛情と所属の欲求→自尊の欲求→自己実現の欲求
 これが人間における基本的な欲求の階層区分だとする心理学者マスローの説。
 欲求の段階の下のものが満たされていくと順次対象が次のものに進んで行きます。
 
■アウフヘーベン(Aufheben:哲学用語)
 止揚とも表され、ヘーゲルの弁証法の根本概念。
 (自己自身の内で)ある2つの対立・矛盾する概念を合わせ、
 その概念をそのものとしては否定するが契機として保存し、より高い段階で生かすこと。
 矛盾する要素を対立や闘争の過程において発展的に統一すること。
■自己啓発
 自己をより高い段階へ上昇させようとすること。主に人格や能力の向上について言う。
■対物性愛:
 この言葉は物体を性愛や恋愛の対象とすることを指します。
 事実塔や壁などの物体と結婚した方もいますし、例のある事です。
 (結婚ということで余談ですが台湾に、自分自身と挙式した方がいます。)
 無機物と有機物の判別が曖昧で区別が付かない、物体が生きているように感じられる、
 物体の声が聞こえて会話が出来る、様々な事例があると思われますが、
 精神構築的な要素が見受けられるので紹介しました。

■シンメトリー(symmetry:美術用語)
 左右対称。反義語:アシメトリー(asymmetry)
■鏡像対称性(量子論)
 鏡に映した像(鏡像)と元の図形が一致する性質。
■キラリティ(chirality:量子論)  対掌性とも表され、右手と左手の様に鏡像と元の図形が重ねあわせられない性質。
 (例えば左手は右手の鏡像であるが、右手と左手とを重ね合せても一致はしない。)
 この様な性質を持つものをキラル(反義語:アキラル)であると言う。

+当サイト独自、あるいは解りにくい言葉の使い方
■自意識
 「自分自身」の意識。人格交替をして、表に出ている人格に自分自身の意識が変わるなら、自意識が移動したことになる。
  IFに自意識を所在させている時間はIF=自意識人格になる。
  自意識は必ず定義する必要がある訳では無い。
■人格
 「別の人間」を指す人格ではなくあくまで意識が細分化したものを便宜的に人格と呼んでいるので注意。
■象徴化
 感情や意識を何らかの姿かたちを伴っていると認識できる程に強く意識したり、高めること。
■主人格
 一番強い主導権を持つかあるいは一番長い時間体を支配しているか、一番長く自意識を持っている人格。
 主人格=自意識人格の事が大半だが、そうでない場合もある(詳しくは自意識のページを参照)
■精神体
 形を持たない想像上のもので、しかも一過性の想像より強いもの=構築物
■投射
 考えたことや意識を何かしらの姿に定着させること。
 例えばぬいぐるみをイマジナリーフレンドとするのであれば、ぬいぐるみは投射を受けた物である。
  ■IF
イマジナリーフレンドの略。
 ■構築
 想像より深い意味合いを持ち、またある程度の継続性のある想像をすること。
 
       

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