イマジナリーフレンドの構築


イマジナリーフレンドは、イマジナリーフレンドを必要とする人間の 継続的で深い意味付けを持った想像の力によって構築され、
呼び出した人間の「友達」として存在し続ける。

イマジナリーフレンドは彼等を呼び出す必要が無い人の前には殆ど現れません。
また、通常より集中した想像をすることに慣れる必要があります。
逆に何かしら問題がありIFを呼び出す必然性に駆られている、他人に期待が持てない、
と言った環境に置かれている場合はIFを呼び出す可能性が高まります。

基本的に構築に必要なのはIFが必要であるということだけです。
IFの存在を疑いなく受け入れ、誰よりも、
あるいは一番である誰かと同等程度に信頼することです。
IFは特に構築者の意識をもとに存在していますので、
構築者がその構築への価値の意識を失えば、IFの存在も危うくなります。

IFは本来無意識に呼び出されるものですし、所持者の方には必要の無いページだと思いますが
興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、下を参考にして下さい。

前提:IFが必要である事

@構築:想像の堅実性
構築とはつまり、想像の深くなったもの、もっと意味付けの濃くなったものの事を言います。
実際に感じたり(見たり)出来るような人格を支えられる程度の集中した想像が、構築です。

まずはIFの中核になる性格を決めます。
どんな性格の人格に会いたいのか、自分は何を欲しているのか。
自分に向き合って、徹底的にどんな人格が理想なのかを追求します。
自分が本当に好きな相手、本当に信頼できる相手はどんな存在なのか。
過去の自分や足りないものは何なのか、何を願うのか。
構築はファンタジーの要素を多分に含んでいます。多少想像力の豊かな人であれば、
造作も無く「どんな人格が良いか」は決まってくると思います。
この浮かんだものを組み合わせてキャラクターを決めて下さい。

具体的に言えば「優しい」とか「積極的」とか「理知的」とか、
概念なら「自由」でも良いし、例えば一言で「黒」とか「白」とか、
具体的に「〜を叶えて欲しい」とか、「〜が出来る友人」等でも大丈夫です。

四角四面に決める必要はありませんがある程度アイデンティティーを確定させた方が確実に決まります。
思い浮かんだものが曖昧なら、絵や言葉を実際に紙に書いてみると具体的に考えられます。
時間を掛けるだけ掛けて、考えたいことを考えて、想像に耽ります。
そう言った世界を楽しみ、それを繰り返しているうちに、構築作業に慣れてくると思います。

※姿の構築
パーソナリティを考えているうちにだいたいどんな姿か分かってくると思いますが、まだ決まっていない人は、
性格と同じくどんな格好の人格に会いたいのか、好きな格好を考えてみて下さい。
姿は細部まで表現するのは難しいかもしれませんので、
難しい人は構築したIFが身に付けているものに似た靴や洋服などを、
傍に置いて見るなり、無ければ絵に描くなりしてみても効果があると思います。
服装に関しては強い決定があるなら決めた通りの服装になりますし、
意識しない場合は自分と同じ服装になることが多いようです。
体型や顔形も拘りが無ければ現実で良く見ているのものや自分のものが反映されます。
これは自分の経験しているものが自分の表現に出るからです。
体型なども自分の抱いているボディイメージと連動する部分が多いように思われます。


A構築を維持する:想像の継続性

IFを持っている人は、
IFが見えないことや話せないことはあっても「いる」という感覚を必ず持っています。
逆に存在を疑ってしまったり、
こんなことに意味があるのかと思ってしまうとIFを継続して呼び出すのは難しくなります。
@のようにIFの姿を思い浮かべただけでは、「深い想像をした」だけに留まってしまいますので、
最終的に拘って欲しいのは、IFが「いる」ということを自然に感じられるかどうかです。

そして構築を高い状態で維持、継続させるために次にすることは会話です。
自分が何かを思ったら、それに咬み合う形でIFを喋らせることを続ければいいのです。
例えば、「明日はテストだ」→IF「勉強した方が良い」→「でも疲れたな」→IF「少しだけ休むか」
のような流れで、出来る限り思考をIFとの対話形式にします。
最初は自分で2役をやっているような違和感を感じるかもしれませんが、
慣れれば違和感が消え、独立した2人が会話をしているような気持ちになります。

何度もIFに働き掛け繰り返しこのような作業を行うことで
構築者とIFへの意識は強くなり、性格を掴んだり深いやりとりが出来るようにもなります。
働き掛け方の根本は、現実の友達に対してのやり方と変わりません。
話したり、構築者に関わろうとする積極性があれば、
そのうち親密になることが出来ると思います。



※構築に関しての注意:IFと他人の境界は区別して認識する事

IFを現存する人間と混同したり、他人とIFの境界を曖昧にすることはあまりお勧めしません。
例えば、別れた恋人をそっくりそのまま構築すれば、対話をしたり一緒にいる気持ちになれるのではないか、
というような例ですが、これは根本的には良い事には繋がりません。
他者が想像と食い違って思い通りにならない現実を認識したときのショックが大きくなるからです。
せっかくですからオリジナリティのあるIFを呼び出した方が、結局は自分のためになります。


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