「自分」の所在とイマジナリーフレンド


IFと「自分」の関係性について3つの区分
@「自分」は主人格で、「自分」は想像の世界で姿を持つにせよ持たないにせよ確固たる自分としての意識があり
 例えIFと人格交代をしても「自分」の位置は変わらずIFを傍観する場合
AIFと「自分」に支配力の差はそれ程無いか、あるいは軽く主人格が決まっていて
人格交代時「自分」の意識が表に出ている人格に移されるないし混在して表に出ることが多い場合
B誰が自分なのか確定せずに「自分」の所在が解らない、知らないうちに変動する、
あるいは「自分」の所在を決めることを放棄している場合

IFを構築した人間にとっては、主人格は誰なのか、
あるいは「自分」の意識を持つのは誰なのか、ということが問題になる事があると思います。
ここではそういったことの定義について説明します。

これから書くのは「自分」の存在を決定するかどうかについての作業です。
殆どの場合はこれは主人格を決定することと同じ意味を持っています。
なぜ主人格の決定と端的に言わないかといいますと、
IFとの間に力の差を生み出したり支配の構図を強く拒む方がいると思うからです。
それにたとえ「自分」の所在が明確に解っていたとしても、それがイコール主人格であるかどうかは、
その人の考えによります。それに、「自分」というものの定義自体が人それぞれでありますから、
主人格を決める、とは一概に言えませんが、もし解りにくければ主人格を決めることに置き換えて読み進めて下さい。
「自分」の意識=これが「自分」であると継続的に認識できる人格
主人格=一番大きな主導権を持ち、最終的に統制をする人格、あるいは体を一番長い時間支配できる人格など、
一番主な人格であると認識できる人格。
曖昧ではありますが少し意味あいが違います。

「自分」はこの人格である、という確立した人格を持てると、
いつも「自分」と「他者」の図式が考えに入ることになりますので、
たとえ人格交代などがあっても、自分の中でそのことを整理して考え易く、
対話がしやすくIFとの関係性が良好になるということが長所としてあげられます。
ただし自分と同一だと思っている存在に本当に薄くではありますが、
境界を考えることにはなりますからその点にこだわる方は「自分」を決めることに抵抗を感じるかもしれません。
ですが「自分」がどちらなのか解らなくなってしまったり、誰が考えたことを誰が喋っているのかが
解らなくなって混乱する時間が続くのであれば「自分」の所在を決めた方がいいように思います。

IF所持者の大半は上記のAの位置にいると思いますが、どこの位置にいてもIFと関係を続けることは出来ます。
特に主人格ということを意識しなかったり、
「自分」が誰かと考える必要には普段は迫られないと思います。
気が付いたら決まっていた、時間が経つにつれて誰が主人格か解ったという感じで、
これは現実での集団行動のときも一緒ですね。
みんながみんな平等に意見を言いたいのですが、そうすると何も進んでいきません。
なので段々と、分担作業のほうが効率が良いということになったり、
この人をとりあえず上に立てようという人物が決まってきます。
想像の世界ではこういったことは義務ではありませんし、
無理をして「自分」を明確に区別しなくても関係は成り立ちます。
ただ、IFと自分の性格や考え方の違いを認識する事によって、
比較対象を得たり境界がある事による現実に即した発展的な繋がりを得ること、
あとは他人にIFのことを話す場合の説明がしやすくなったり、
効率的な人格交代や分担思考をすることは期待できますので、

必要に応じて「自分」の位置を考えてみて下さい。

以上のことを踏まえてもし「自分」の意識を持つ人格を持ちたいのであれば
、 まず、IFの関係を整理し自分のIFがどんな性格でどんな人格なのかを出来る限り明確にする作業をします。
そうでないと、誰が主導権を持つかでもめてしまったり、主導権を持つと決めても持つことが出来なかったりという
ことが起きます。IFを把握する事がうまくいってないと、特に主人格的な意識は持ちにくくなるので、
自分自身の内面を理解することが大事です。

「自分」の意識には必ずしも姿を確定させる必要はありませんが、
(「自分」は主観なので姿を作らないという方もいると思いますし)
「自分」の人格もIFのようにキャラクター付けをしたり姿を考えている人が殆どです。
というよりはIFの事を考えていると恐らく自然と、会話をするために「自分」も姿を持って意識されてくると思います。
構築の仕方はIFと変わりませんが、もちろん「自分」のアイデンティティに近いもの、
「自分」を意識とは何なのかに沿った考えを母体にする必要があります。
もし今までIFを構築してきたのであれば、新たにつくるより、
自分に似ているIFにそれらを投射して、そのIFを「自分」として定める方法もあります。

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