構築を強める手段


■名前を決める

■音楽を聞きながらの構築
音楽は人間の感情だけでなく情動的な部分を刺激し強い構築を引き起こします。
音楽は音楽の旋律の与える刺激と、歌であれば言葉の与える刺激、
両方を含んでいる場合が多く、構築を誘発しやすい性格があります。
歌詞のもつまとまりのある物語的性格は、構築に効果があると思いますし、
想像の意欲やインスピレーションが不足しているときにもそれらを補うために使うことが出来ます。
音楽は音楽療法と呼ばれる分野で感覚、特に聴覚野、
また脳の情動を司る部分を刺激するのではないかと言う研究が近年成されてきています。
音楽は医療の現場、特に認知症の防止や障がい児への療育活動、緩和医療に至るまで活用され、
脳に刺激を与える新たな方法として注目されつつあります。
音楽自体には精神の緊張を和らげ種々の感情を誘発する効果がありますので、
IF構築には応用することが可能でしょう。

■交換日記・作文
イマジナリーフレンドと日記を会話形式で書いたり、IFのことを内容にする日記を書くのですが、
日記を書く作業と言うのは記憶をしっかりと引き出す事や定着させることに繋がります。
記憶は、秒単位の短い期間しか保持されず、長く覚えておくには何度も引き出して脳に重要な情報だと思わせる必要があります。
幽体離脱などの現象の補助の際にも夢日記などを書くよう勧めらるのですが、
やはり形が曖昧なものを手軽に残しておくには言葉は効果的な方法なのかもしれません。

■絵・造形
これも日記と同じで、特に絵や造形の場合は姿が記憶に定着しやすくなります。

■精神世界や独自の物語の構築
構築作業では景色やストーリーも生み出す事が出来ます。
我々は俗に言う「イメージ」を更に積極的に加工し、
人格を構築するときと同じように恣意的に想像を膨らまして行く事で、
精神内での部屋や定位置、良く行く場所、良く見る景色などが決まってきます。
精神世界には、大まかにその場所を統括する規則=その人の信念 があり、
それに沿って変化を加えつつ反復的な構築をするのが通常なので、
情景のレイアウトやデザイン、展開されるストーリーには大抵いくつかのパターンが出来上がります。
精神世界にはそれを形作る個人の思想や性格、精神状態が良く反映されます。
例えば荒廃していた町のイメージが建造物のイメージに変わる、昼が夜になる、色が多彩になるなど
IFや精神世界の変化は事実精神的に大きな変化があったときに訪れますし、
どのような景色が自分にしっくり来るのかというのは精神状態と密接に関連があります。
またこれらの情景は現実で実際に見た情景や経験が参考にされていることも数多く有ります。
構築を繰り返し、構築し慣れた景色が出来ればそれが自分の精神世界と称されるものです。
IFの構築方法と変わりはありませんし、繰り返しで明瞭になる点も同じです。

上記の精神世界をさらに堅実なものにしたり、IFと深く関わり合うためには脳内で物語を作ります。
先程構築した精神世界を舞台にIFを登場人物として登場させたり、現実に関連するコンセプトを取り入れたり、
フィクションの設定や展開を織り交ぜる事が可能な精神の中で物語を楽しんで欲しいと思います。
特にこの作業はエピソード性が強く、記憶に定着しやすいので
時間が空いてしまってもその前まで展開したストーリーを反復したり継続して発展させることが可能です。


■可視化を意識する
可視化、つまり現実に見えると感じるようにすることです。
方法としては眼の焦点が自然に定まる距離、1m〜2mぐらい先にIFの姿を思い描くことを繰り返します。
人間の目は何も無い近くの場所に焦点を置くことが難しいようですので、逆に至近距離は難しいです。
最初はシルエット程度だと思いますが想像の営みですので自分が「見える」と感じることが出来れば成功です。
IFの構築に関しては客観的に確認出来るかではなく主観でものごとを判断していいので、
自分の納得できる水準を目指して、目の前にIFがいるような気持ちを楽しみましょう。

科学的な脳内映像の可視化について
 現在脳で考えたことを映像にするという技術の開発研究が進んでいます。
 →ヒトが動画を見ているときに、MRIという装置で測定した脳血流の情報に処理を施し
 fMRIという技術でその情報を高度にアニメーション化することによって、
 ぼんやりとですが、その動画に似た映像を結果として得るという実験が成功しています。
 外部への表現や伝達に脆弱性を持つ構築という立場からはとてもこの技術は興味深いですし、
 それ以前にこの手の研究が進むことは意思疎通の困難な方とのコミュニケーション等の医療的手段、あるいは
 新たな表現の手段として将来人間に影響を与えるのではないかと思います。

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